2020年5月20日に配信ライブとして行われた『2020 Keep Zero, Be Hero用愛畫個圈』。滅火器 Fire Ex.は2020年2月14日以来のライブ演出となりました。当日の様子をレポートしておきます。セットリストと映像も記載しますね。
当日の様子
台湾全土で生中継リレーする形となった本企画。滅火器は台湾時間21:40から大トリとしての出演が事前にアナウンスされていました。ライブ当日は昼間からリハーサルの様子がIGでも投稿されており（見た感じ雨降ってたけど）久々の演出へ向けた入念な準備が進みます。
場所は台湾総統府前広場。この厳重なエリアのどこで実施するのか（2019年4月のイベントでは交通規制を実施し、建物の目の前に巨大ステージを構築していました）と気にしていましたが、建物の前の道路を挟んだ対面にある芝生のゾーン。流石に配信放送限定ライブ（しかも20分程度）のために交通規制はしないですね。ライブ中もバンドの後ろを車が通過してくのが見えていましたし。
いやでも、例え芝生のゾーンであってもこの場所でライブができる滅火器はさすがですね。
ライブ内容/セットリスト
台湾時間20:00からイベントはスタートし、若干押し気味で他の出演者にバトンが回っていきましたが、滅火器の1つ前の新竹で少し早めてくれたのか、ほぼ定刻でスタート。
1.無名英雄
1曲目は最新アルバム『無名英雄』よりタイトル曲の「無名英雄」。SamとOrioはここ最近定番の全身黒。Jcはいつものチェックシャツ、KGもいつもの帽子スタイル。打ち込みが全体的に大きいか。曲中で楽器隊のボリューム改善された印象。Samはカメラをじっと見る歌い方、力強いメッセージ。まさに疫情に対して闘う国民に対して「無名英雄（無名の英雄）」と激励するかの曲運び。
Samは久々のGibson SG、いつものテレキャスは見られませんでした。アンプヘッドもJCM900でデザイン変えたかな？2月の無名英雄単独ライブまでは一般的な黒ネットのMarshallヘッド(JCM900）でしたが。Orioはいつもの黒のGibson。
2.生活革命
2曲目も最新アルバム『無名英雄』からの選曲で「生活革命」。転換中にTechのRBからギターを受け取るsam。「我欲徛起來（俺は今立ち上がる！）」と力強く歌う、非常にメッセージ性の強い選曲。今のこの世界的混乱から抜け出すには、今までと同じことをやっていてはいけないのです。まさに生活を改める革命を起こさなければならないということですね。ギターソロのWahはOrioはキチンと踏んでいましたね。
2曲目が終わると、SamのMCを挟んで3曲目へ。全ての「無名英雄（無名の英雄）」に感謝します、私たちは「繼續向前行（前に進み続ける）」のだと。
3.繼續向前行
ど定番曲の「繼續向前行」。Orioのギターの歪みがいつもよりMiddle高めなのか、抜け間と柔らかい印象のイントロ。「我知影這袂輕鬆 頭前路崎崎嶇嶇 這是你的人生（確かに楽ではないさ 前の道も決して平坦ではない でもこれが君の人生だ）」。まさにその通りだ。この世界的不安の中で、それでも俺たちはわずかな光を目指して前に進むしかないのだと。
4.早安台灣
お〜これはめちゃくちゃ好きな曲であり、かつ意外な選曲。4曲目は「早安台灣（おはよう台湾）」。2016年の曲で、最近頻繁にライブで聴くようになった曲。この曲ギターがかなり難しいんですよ、めちゃくちゃフレーズが細かいし笑 パンクバンドの中でも演奏技術でも楽しませてくれるのが滅火器のいいところ。ちょっとギターソロミスったけどそれはご愛嬌で笑
「全新的一工 這是全新的一工（新たな１日、これが新たな１日だ）」。この状況が落ち着いた時、本来の日々が戻ることを願って。その時は新たな１日に挨拶をするのです、「早安（おはよう）」と。
SamのMCを挟んで、最後の曲へ。
5.海島冒險王
5曲目も最新アルバム『無名英雄』からの選曲で「海島冒險王」。もともとは世界最高峰の山岳の1つ、K2に挑戦する台湾人登山家へ向けた曲です。
「這是渺小的一天 也是偉大的一天（今日という日は小さなものかもしれないが、とっても偉大なんだ」。暦の上では小さな1日だけど、様々な準備をして、今日という日に臨む、その1日はとっても偉大なんですよね。
最後の1フレーズは原曲とは異なるこのライブのために用意したもので、
「我們堅定的往前邁進 和全世界站在一起（俺たちは絶対に前に邁進するんだ 全世界が一緒に立ち上がろう）」。素晴らしい締め括りでした。（字幕も変更されていたので、事前に歌詞変更は放送サイドには伝わっていたでしょう）
当日の様子はこちら
セットリスト
- 無名英雄
- 生活革命
- 繼續向前行
- 早安台灣
- 海島冒險王 （一部歌詞変更）