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日本語翻訳|楊大の故事時間-chapter1.生活革命

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去年発売された滅火器としては久しぶりのフルアルバム無名英雄Stand Up Like A Taiwanese。2019年12月にFacebookの公式チャンネルにて、ボーカル楊大正 Samによる一曲一曲ができるまでのストーリーがアップされていました。

中国語ができる方は解読できると思うのですが、友人から「なんて書いてあるか全然わかんね〜」との声がありましたので、時間を見つけて簡単な翻訳を載せていきたいと思います。

日本の滅火器Fire Ex.のファンにもアルバム曲とこのストーリーが伝わりますように。

初回は「楊大の故事時間-chapter1.生活革命」です。*原文はページ下にあります。

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楊大正の物語の時間 -チャプター1「生活革命」

「生活革命趁現在 改頭換面趁現在」(生活を変えるなら今だ、うわべだけ変えるとしても今だ(生活革命の歌詞より)

今年(2019年)の3月初めに滅火器はニューアルバムの構想を始めたんだ。その当時、俺たちは陽明山(*1)で友人と一緒にひと間を借りてね。この場所は普段は広告撮影で撮影小屋として使用される場所なんだけど、そこでのべ10日間を過ごした。アルバムの全体像を考え始めてから、沢山のメロディーを持ち寄り編曲した。もしかすると、いくつか歳を取ったせいで悩みも多くなったからか、1年前の11月24日の悪夢(*2)からまだあまり時間が経っていないからか、あの時山に篭った際はあまり捗らなかった。苛立ちを抑えられない俺は、単に一方的に怒りを込めたアルバムを作ることを決め、民主自由を台無しにする野郎どもに「お前たちにそんなことする資格はない」と伝えようと考えた。

イライラして大量に酒を飲むほかは、「雙城記」の編曲を終わらせただけだった。少しの進展もなかった、とも言えるかもしれない。数えて見たら、アルバムに収録できる曲は、既に書き終わっている「1945」と「十二月的妳」だけだった。下山後俺はすごく悩んだ。既に録音のスケジュールを決めていて、さらには制作スタッフや録音スタジオすら予約してしまっていたからだ。スケジュールがミュージカルの練習でいっぱいになっているのを見て、スムーズにアルバムを完成させる自信がなかった。

七月のミュージカル《再會吧!北投》台中公演が終わるまでずっと、高雄の鹽埕地区にあるユースホステルを借り切って、2回目の篭り作業を行った。この時の俺たちはかなり切羽詰まっていた。。。

飛行機のチケットを購入し、制作スタッフの費用も半分払い終わっていた。どうすれば歌を書き終えることができるだろうか。

篭り作業の1日目に宇辰に1つ仕事を頼んだことを覚えている。俺は彼に「『國際橋牌社』(*3)が1分間のタイトル曲(サントラ)を必要としている、(映画を)見ながら書いて。激し目でも良いよ」と伝えた。そうして「無名英雄」の前奏は完成したんだ。あの時はこの歌の続きがこんな風に変わるとは思っていなかった。でも俺はパソコンの中のbridge.WAVというファイルを聞いた時、この曲は狼のようなキャラになる、ひいてはこのアルバムの主題歌になるとぼんやりと思っていたんだ。

その日の晩、俺は奮起し「生活革命」を書き下ろした。

この歌の最初の2フレーズはとてもストレートに俺のここ2年の状態を描写している。

『最近我感覺整個人疝疝 感受到自己的失敗 我好像隨時都會爆炸 脾氣無法度按耐』

(近頃感じる みんなきまりが悪いな、自分の失敗を引きずっているのか まるでいつも爆発しているようだ、この気性はどうにもならない)

この偽りの娯楽世界で生きることは、本当にとても疲れることさ。あらゆる本質が厳粛なものでも、止まることなく娯楽化され、国家の未来でさえもふざけたものになってしまう。

俺は自分自身を無力感から脱出させたい。もし最後の抵抗でさえも放棄するのであれば、未来は何の希望も無いのではないか。たとえ自身の力が小さくても、常にまずは立ち上がろう、そうすれば少しは変えられるかもしれない。

この歌を書き終わった後、俺は少し変わったように思う。毎日起床後、いくつかの言葉を叫び、自身を目覚めさせている。

「あらゆる困難に立ち向かおう

きっと何か方法はある

きっと何か方法はある

生活の一日一日は革命のようなものさ」

*1 台北の北西にある山

*2 2018年11月24日の高雄市長選挙で楊大正が支持する民進党(陳其邁候補)が国民党の韓國瑜に負けるという大波乱が起きた件を指すと思われる。楊大正は高雄出身であり、高雄市は長年民進党の牙城とされてきただけに、当時激震が走った。ちなみに陳其邁とバンドは仲が良く、彼らのライブに過去参加したこともあることを補足しておく

*3 國際橋牌社は台湾の政治ドラマ

楊大の故事時間--chapter1.生活革命

「生活革命趁現在 改頭換面趁現在」


今年三月初滅火器新專輯開案。那個時候我們在陽明山跟朋友租了一間平常是廣告攝影棚的房子,一共住了十天。從專輯的概念開始發想,也嘗試許多弦律和編曲。

或許是年紀又老了幾歲煩惱多了、也或許是距離前一年11/24的惡夢太近,那次的閉關不是很順利。煩躁憤怒的我,只是單方面決定要做一張很生氣專輯,告訴那些糟蹋民主自由的傢伙:


你們沒資格這麼做

於是焦躁酗酒之外,只完成雙城記的編曲,可以說是一點進展也沒有。算一算,專輯可以收的歌,只有已經寫好的1945和十二月的妳。下山以後我非常的懊惱,因為我們已經決定錄音的檔期,甚至連製作人和錄音室都訂好了。眼看行事曆上滿滿的音樂劇排練, 對於順利的完成一張專輯真的是一點信心也沒有。

一直到七月份《再會吧!北投》台中場演完,我們又到高雄鹽埕區包下一間青年旅店進行第二次的閉關,這次我們的處境非常的危急…


機票買好、製作人的錢也付一半了,再怎麼樣都要把歌寫完。


我記得閉關的第一天我給宇辰一個工作。我告訴他「『國際橋牌社』需要一段一分鐘的片頭配樂,你看著畫面做,兇一點沒關係」於是無名英雄的前奏就誕生了,那時候我還不知道這首歌後續會變成怎麼樣,但我隱隱約約感覺到電腦上這個名叫 bridge.WAV的檔案,會變成一個狠角色、甚至會是整張專輯的主題曲。

同一天晚上,我振奮地寫下了生活革命這首歌。

這首歌的頭兩句很直白的把我這兩年的狀態描述出來,


『最近我感覺整個人疝疝 感受到自己的失敗
我好像隨時都會爆炸 脾氣無法度按耐』


活在這個虛假的娛樂世界,真的是很累的一件事情。所有本質嚴肅的事物、無止盡的娛樂化,就連一個國家的未來都可以被當成玩笑


我想把自己從無力感之中拔出來,如果連最後的抵抗都放棄,未來還有什麼希望可言。不管自己多麽的渺小,總是要先站起來,才能試著改變些什麼吧!

寫完這首歌以後,我好像有點不一樣了。每天起床的時候,我都會哼個幾句,提醒著自己:


「去面對所有的阻礙吧
一定有辦法的
一定有辦法的
生活的每一天 都是一場革命」

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