日本語翻訳|楊大の故事時間-chapter2.百年追求

アーティスト特集

昨年発売された滅火器 Fire EX. の最新アルバム『無名英雄 Stand Up Like A Taiwanese』の制作背景について、ボーカルのSamこと楊大正が公式FBで複数回に分けてお届けした『楊大の故事時間』。前回に続き第二弾として『楊大の故事時間-chapter2.百年追求』の日本語訳と背景解説を書き留めます。

前回の『楊大の故事時間-chapter1.生活革命』の記事は以下からご覧ください。

楊大正の物語の時間 -チャプター2「長年の追求」

「長年の追求は何度も繰り返す 自由の魂は至る所で開花する」

高雄に篭って2日目の夜、俺は迷走工作坊(注*)の少濂に電話をした。worker.WAVというファイルを聴いてみて何を感じるか教えてほしいと。

何分かして、彼は以下のようなメッセージをくれた。
*俺たちは抑え切れないほどの下民さ
*海洋民族の大胆さ
*台湾はいつも、誰かが欲深くなると、別の若いグループが立ち上がるんだ(神話みたいだ)
*海洋民族、祖先の遺伝子によって俺は不従順な人間と決まる
*生き残った者は語り継がないといけない
*雑草魂は殺すことなどできず、切られても必ず生まれ変わる
*天国に行きたいわけじゃない、ただ、地獄を作ろうとする人と戦いたいのだ

少濂のメッセージを見た後、多分この曲になるだろうと思った
3月には、このアルバムの全体像を作るために異なる時期を背景に使うことを決めた。第二次世界大戦に関する《1945》、元々は228事件(注*)を描いた《雙城記》がある。それから、台湾民主の歴史の中で最も重要なのは党外運動(注*)のときだ。

そうして俺はタバコを吸いながら『百年的追求輪迴轉世 自由的靈魂遍地開花』この2つのフレーズを書き留めたんだ。
「百年追求」(長年の追求)は元々アルバムコンセプトの中心にあり、この曲は全ての白色テロ(注*)の被害者へ向けたもの、更には党外運動の時期に雑誌発行、地下ラジオ局、街頭演説(注*)を行った民主化へ尽力された先輩方への敬意である。彼らは命を燃やし、民主と自由の道を開拓に光を灯した。俺は若者のリスナーがこの曲を聴いて好奇心を持ってくれることを待ち望んでいる。ネットで資料を探し、あの時代の暗黒は現在の俺たちが想像できる者ではないのだと気づいてほしい。
台湾警備総司令部(注*)、拷問(注*)、刑法100条(注*)、美麗島(注*)、520(注*)、泰源監獄(注*)、ブラックリスト(注*)、、、
多くのストーリー、多くの犠牲、多くの汗水そして血と涙。
2019年の台湾は、依然として多くの自由を求める魂が奮闘している。

先輩方の意志 俺たちが引き継ぐ
独立への道 俺たちと一緒に

*迷走工作坊:台湾のボードゲーム制作会社。「高雄大空襲」というボードゲームをリリースした際のテーマ曲として、滅火器 Fire EX.は《1945》を過去に提供している
*228事件(二二八事件):1947年2月28日に台湾で発生した事件で、その後続く40年にもわたる白色テロのきっかけとなった事件
*党外運動:中国国民党の一党独裁時代に民主自由を求めた人々の運動のこと
*白色テロ:国民党政府が行った政治弾圧のこと。1947年〜1987年の40年もの間、台湾の反体制派とみなされた多くの国民が投獄され、また処刑された痛ましい歴史を指す。
*雑誌発行、地下ラジオ局、街頭演説:戒厳令の時期、中国国民党による支配を受けた台湾で、民主自由を唱えることは御法度とされた時代に、人々は雑誌、地下ラジオと呼ばれる非合法ラジオ、街頭演説を通して、メッセージを発信し続けたとされている。雑誌「美麗島」、地下ラジオ局「蕃薯之聲」などが有名
*台湾警備総司令部:戒厳令下で国防を担当した組織
*拷問:戒厳令下で収容された政治犯に対しては、しばしば拷問が行われたとされる
*刑法100条:旧刑法100条のことで、言論統制を強いた台湾を象徴する法律
*美麗島:この言葉は、大航海時代にポルトガル人によって台湾が発見された際に「フォルモサ」と命名されたものを英語に置き換え(Beautiful Island)、さらに漢字表記したもの。雑誌「美麗島」としても有名な名前
*520:520事件とも呼ばれる1988年5月20日に発生した農民による社会運動。
*泰源監獄:台東にある泰源監獄のことを指す。1970年に発生した泰源事件は、当時政治犯として収容された人々が台湾独立を主張し武装革命を起こしたことを指す
*ブラックリスト:戒厳令が解除された後に社会に不満を持つアーティストたちの集まり『黑名單工作室』のことを指すと思われる

楊大の故事時間--chapter2.百年追求
「百年的追求輪迴轉世 自由的靈魂遍地開花」

在高雄閉關的第二天晚上,我打了一通電話給迷走工作坊的少濂,請他幫我聽聽看這個名叫worker.WAV的檔案,他感受到什麼。
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幾分鐘之後,他用訊息傳來以下文字:
*我們是壓不住的刁民
*海洋民族的氣魄
*台灣每一二十年,當某一群人開始墮落貪婪,另一批年輕的力量就會起來(有一種神話感)
*海洋民族,先祖的基因決定我抗命
*那些活下來的人,要把故事說出去。
*雜草魂,殺不死,割完我們必會重生
*不奢求進天堂,我們只想對抗想製造地獄的人

看完少濂的訊息以後,我覺得大概就是這首了。
三月的時候,我決定用不同時期為背景,來建構出這張專輯的骨架,有了二戰時期的〈1945〉和原本要寫228的〈雙城記〉台灣的民主歷程當中最重要的就是黨外運動時期。

於是我用一根煙的時間,寫下了『#百年的追求輪迴轉世 #自由的靈魂遍地開花』這兩句歌詞。
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百年追求原先是專輯概念的集合,這首歌要向所有白色恐怖受難者,以及黨外時期辦雜誌搞地下電台走街頭的民主前輩們致敬。他們燃燒的生命,點亮了開創民主與自由的道路。我盼望著年輕一輩的聽眾聽完這首歌會產生些好奇心,去網路上查查資料,那個時代的黑暗不是我們現在能想像的。
警總、刑求、刑法一百條、美麗島、520、泰源監獄、黑名單…
太多的故事、太多的犧牲、太多的汗水和血淚。
2019的台灣,依舊有許多自由的靈魂奮鬥著。

前輩們的意志 由我們來延續
獨立的道路 妳我一同

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