皆さんこんにちは!台湾音楽にどハマりして年間20回訪台する@JJです。台湾の音楽って聴き心地が良い!日本の音楽にはない”何か”がある!言葉はちょっとわからないけど、何故が引き寄せされる!という方も多いのではないでしょうか。
@JGもその一人、最初に台湾のアーティストを知ってから、Youtubeでいろいろ調べていると、あれよあれよと素敵なアーティストたちの包囲網にあっていました笑
今回は、台湾の音楽を最近知った!中国語(台湾華語)を勉強しているというみんさんにおすすめの台湾アーティスト入門編をお届けします。
なお、このブログ全般に共通していますが、台湾では”中国語”ではなく”台湾華語”とか”国語”と呼びます。しかし、日本の皆さんは”中国語”として大学等で習っていると思いますので、ここでは便宜上”中国語”としています。
1. 五月天 Mayday
まずは言わずと知れた今台湾で、いや全世界で最も売れている、人気のある5人組バンド「五月天 Mayday」です。発音は「ウーユエティエン(拼音wǔyuètiān、注音 ㄨˇㄩㄝˋㄊ-ㄢ」になります。2019年にはデビュー20周年となり、名実ともに台湾No.1となった五月天。ライブの規模も凄まじく、基本的にはアジア、特に中華圏(台湾、香港、中国、シンガポール、マレーシア)でのライブが多めですが、日本にも定期的に来てくれますし(2019年は大阪でした)、全世界中でスタジアム/ドーム規模のライブを展開しています。
音楽のクオリティは当然として、ビジュアルや、ライブでのパフォーマンス、そして彼らの人柄がとても素敵で、台湾にとどまらず世界中に熱狂的なファンが沢山います。2019年末は10日間のスタジアムライブがあったのですが、チケットは毎年のことながら当然秒殺でした(僕は台湾の友達から譲っていただき2回参加できましたが)。多分1秒経ってない(いや本当かよ)。
ちなみに日本のアーティストとの交流も深く、GLAYやFlumpoolとの交流、コラボレーション曲もありますが、意外と知られていないのかB’zとのコラボレーションがあることです。僕自身B’zの20年来のファンなのですが、そんな僕でも知らなかったぐらいです。。。ギターの怪獸 Monster(グゥアイショウ、拼音 guài shòu 注音 ㄍㄨㄞˋ ㄕㄡˋ)は昔からB’zのTak Matsumoto 松本孝弘さんのファンだと公言しており、使用ギターにはTakモデルも複数あります。そんな五月天にB’zが曲を提供している、まさに日本と台湾のBig 2 のコラボレーションがすでに生まれているのです。
さて、五月天でおすすめしたい曲を1つ。と言っても正直多すぎて選べないので昨年の年末ライブのオープニング曲を上に貼っておきます。POP寄りなのですが、ロックバンドということも感じさせる絶妙な曲ばかりですよ!もっとロック寄りな曲、バラード曲も沢山あります。ちなみに中国語の曲がメインですが、台湾語の曲も比較的存在しており、台湾でのライブではセットリストに多く取り入れられます。中国語をマスターしたら台湾語も五月天を聞いてマスターしたいところ。
2.蔡依林 Jolin Tsai
2組目はソロアーティストとして、台湾のPOPの女王と呼ばれる蔡依林 Jolin Tsai(ジョリン ツァイ 拼音 càiyīlín 注音 ㄘㄞˋ-ㄌ-ㄣˊ)です。こちらも1999年デビューで20年選手です。ダンサーでもあり女優でもある蔡依林はまさに多彩な才能の持ち主。2015年には安室奈美恵さんとのコラボレーションを実現し、日本と台湾の歌姫によるコラボレーションは当時大きな話題となりました。
蔡依林で一番有名な曲といえば、2003年の「說愛你 Say I Love You」でしょう。約20年前のPVからは当時の台湾の様子がよくわかります。なぜかサッカー日本代表のユニフォーム(冬用)を来ているダンサーがいますが笑
3. 宇宙人 Cosmos People
3組目はここ最近急上昇中の3人組バンド、宇宙人(ユージョウレン 拼音 yǔzhòurén 注音 ㄩˇㄓㄡˋㄖㄣˊ)。五月天と同じ事務所に所属している彼らは、五月天のライブの前座を務めたりしながら、徐々に大きくなってきています。2020年2月には初の台北小巨蛋(台北ドーム)でのライブ実施をしたほか、日本でのライブも定期的に行っており(2020年3月の東京大阪ライブは情勢により中止)、日本のファンにも近い存在になりつつあります。
彼らの曲は音楽の質もそうですが、演奏技術がとても高く、3ピースバンドとは思えないクオリティーです(ドラムのみサポートメンバー)。特にギターの阿奎(アークェイ 拼音 ākuí 注音 ㄚ ㄎㄨㄟˊ)のストラトキャスターの音は聞き応え抜群。ライブではCD音源とは異なるアレンジをすることが多く、カッティングがとても性格で粒が揃っているのも、音楽ファンにはたまらない点です。
全体的にPOPな曲が多く、女性ファンが多い宇宙人。おすすめの曲は、「那你呢And You ?」 。バンドサウンドながらどこかPOPな印象を残してくれるこの曲のPVは台北から始まり、大部分は日本で撮影されています。
4. 滅火器 Fire EX.
4組目は台湾が誇るパンクロックバンド 滅火器 Fire Ex. (ミエフオチー – ファイヤーイーエックス 拼音 miè huǒ qì 注音 ㄇ-ㄝˋㄏㄨㄛˇㄑ-ˋ)。パンクというと日本ではポップスとはかけ離れた異世界のイメージがありますが、台湾ではパンクロックもある程度確立されたジャンルであり、テレビ出演や、大規模政治イベントへの出演を多くこなすパンクバンドが多いのが台湾パンクの特徴です。それだけ世間から受け入れられているとも言えるのかもれません。
滅火器は原則「台湾語」で曲を書くのが特徴的。台湾語は中国語とは異なり、彼ら独自の言葉(言語なので当然ルーツや影響はいろいろとある)。台湾人のアイデンティティーを提げて彼らは世の中に曲を出しています。メッセージ性が強い曲が多いことも特徴的で、政治的に揺れる台湾を代表するバンドといって過言ではないでしょう。
彼らを一躍有名にしたのは、2014年の台湾-中国間で起こった諸問題に奮起した学生からのリクエストにより作られた曲「島嶼天光(ダオユーティエングアン 拼音 dǎo yǔtiān guāng 注音 ㄉㄠˇㄩˇㄊ-ㄢㄍㄨㄤ)」ですが、ここではおすすめとして、勢いのある曲の一つ、「欲走無路(ブエザウボーロー 白話字 bueh tsáu bô lōo)」を紹介します。この曲は日本語版もあり、HUSKING BEEの磯部正文さんとコラボレーションしています。また、他の曲ではELLEGARDENの細美武士さんとコラボレーションもしており、日本でも徐々に受け入れられてきている今注目のバンドです。
台湾語は中国語学習者でも聞き取りすらできないことが少なくなく、非常に難しいのですが、ルーツの一つに日本語があることからも、どこか聞いたことのある、懐かしさを覚える曲ばかり。言葉が分からなくても音楽で気持ちは伝わる、そんな音楽の原点に立ち返ってみてはいかがでしょうか。
滅火器のおすすめの曲リストは以下に別記事としてまとめていますのでよろしければどうぞ!
5. 周杰倫 Jay Chou
5組目はお待たせしました、中華圏が誇るスーパースター、周杰倫 Jay Chou(ジョウジエルン – ジェイチョウ 拼音 zhōujiélún 注音 ㄓㄡ ㄐ-ㄝˊㄌㄨㄣˊ)。泣く子も黙るJay Chou(いや誰もそんなこと言ってない)、中華圏で知らない人なんていないでしょう。老若男女問わずみんなが知っているJay Chouは、台湾出身のアーティスト。僕がシンガポールに住んでいたとき、中国語を勉強するきっかけとなったのがJay Chouの曲。現地の人とカラオケに行ったときに歌っているのを見て、Youtubeで探したのが最初です。
なんでそんな大物アーティストを1番最初に紹介しないんだ!という方もいるとは思います。Jay Chouは超が100個ぐらい付く有名曲が沢山あるのですが、実は歌詞がすごく難しいんです。聞いてみればわかりますが、中国語初心者が手を出せる単語、言い回しレベルを遥かに超えています。4番目に紹介した滅火器と同様、曲は素晴らしくずっと聞いていられる曲ばかりですので、中国語を勉強しながら聴き続け、少しづつ解読していくのがおすすめです。
そんなJay Chouにも比較的簡単な単語を使った曲もあります。あえておすすめするとすれば、「聽爸爸的話(ティンバーバーダフア 拼音 tīng bà ba de huà 注音 ㄊ-ㄥ ㄅㄚˋ ㄅㄚ ㄉㄜ ㄏㄨㄚˋ」ですかね。ゆったりとした曲調が特徴のJay Chouらしい一曲です。ストリングスによる壮大さが効いています。
いかがでしたか?台湾が誇る有名アーティストのうち、僕がお勧めする初心者におすすめを少しだけご紹介しました。関連リンクからは詳細情報も確認できますので、いろいろと探してみてくださいね!