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【歌詞・曲解説】《おやすみ台湾》 – 滅火器 Fire EX. 日本語歌詞と曲解説

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滅火器 Fire EX.が2016年に日本向けにリリースしたアルバム『REBORN日本版』に収録された《おやすみ台湾》の日本語歌詞と曲解説です。

この曲は、台湾では非常に有名な曲として知られる《晚安台灣 Good Night! Formosa!》という曲の日本語版としてリリースされています。この原曲の背景には台湾の歴史上で非常に重要な出来事があり、そのことを理解していくことで、この日本語歌詞が意味することが分かりやすくなるでしょう。

原曲《晚安台灣》に込められたメッセージ

2009年にリリースされたアルバム『海上的人』に収録された《晚安台灣》ですが、この曲ができる背景には、2008年に台湾で起こった政治の転換期があります。台湾には民進党と国民党という2大政党があり、2000年からの8年間は民進党が政権を担っていましたが、2008年に国民党が政権を奪還します。一般的に、民進党は台湾は台湾であるという立場を、国民党は中国との関係を重要視する立場をとっていると言われていますが、国民党が政権を担当することで、より中国との関係が強まる政策が進むとされました。そこには中国との間で経済が進み、台湾が潤うという見方もありますが、中国の干渉により自由が制限され、台湾が台湾であり続けることができるなくなることへの警戒も同時にあったそうです。

滅火器 Fire EX.はもとから台湾は台湾であるという立場をとっているバンドであり、民進党を支持しています。そんなバンドにとって、この国民党政権の誕生は中国による台湾への進出を加速させることを意味し、悪夢とも取れたわけです。

台湾の未来を危惧し、夜も眠れない状態が続いたとき、とっさにギター片手にこの曲を書いたボーカルのSamこと楊大正。ものの5分で曲が完成したそうですが、歌詞には、静かな闇の中で不安に耐えながら希望の光がいつか訪れるという願いが見られます。

日本語歌詞

このしずかな夜に
ぼくは知っているんだ 君が
何年にも 痛みに 耐えていると

このしずかな夜に
ぼくは知っているんだ 君が
何年にも 痛みに 耐えていると

このしずかな夜に
ぼくは知っているんだ 君が
未来の幸せ 探している

嗚呼 闇は過ぎ去る
日が昇れば また晴れるだろう
美しい キミの名前
嗚呼 空は見ている
日が昇れば また晴れるだろう
幸あれ 台湾

嗚呼 闇は過ぎ去る
日が昇れば また晴れるだろう
美しい キミの名前
嗚呼 空は見ている
日が昇れば また晴れるだろう
平安あれ 台湾
幸あれ 台湾

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台湾音楽ノート
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